シン・エヴァンゲリオン劇場版における鉄道描写

筆者は先日「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」(「:||」は音楽記号のリピート)を「観劇」しました.山口県宇部市出身の庵野秀明氏が「エヴァンゲリオン」に込めたメッセージが全て込められた製作期間9年・上映時間2時間35分の超大作であり,これはスクリーンで見る必要がありました.

「シン・エヴァ」にはさまざまな描写がありますが,一部紹介することとします.

なお,「ストーリーが難解」と言われる「エヴァンゲリオン」において,「シン・エヴァ」自体はそうでもないのですが,四部作の完結編ということで,その前には下敷きがあります.少なくともストーリー上直接の繋がりがある「新劇場版:序・破・Q」を見ていないと,想定と異なるメッセージを受け取るかもしれません.

(以下はネタバレ要素を一部含みます)


「シン・エヴァ」には鉄道車両基地が舞台として描かれています.場所は「天竜浜名湖鉄道天竜二俣駅」を,並ぶ車両はJR西日本宇部線で使用された「105系・クモハ123型」や「キハ40」が描かれています.「クモハ40型」は作中でキーとなる存在となります.著名な作品でここまで山口県の光景が描かれることは珍しく,庵野氏の愛を感じることができました.

なお,庵野氏の出身地である山口県宇部市では,2021/4/10〜5/31でパネル展が開かれています.