そのきっぷは地域の皆様と連携できるのか?

本日のJR西日本の発表には驚愕しました.「金屋代鉄道」では扱わない話題であるために,こちらで記事化することとします.

なお,「どこでもきっぷ」はその反響が高く,販売が当面の間見合わせられることになりましたことを追記します.大阪府などで新型コロナウイルス検査陽性者が多い現状では,安心して使用できません.


「JR西日本 どこでもきっぷ」なるきっぷが発売されます.不定期的に発売されるJR西日本全線乗り放題きっぷですが,これまでに発売された同種のきっぷよりはるかに強力なきっぷになっています.主な特徴は以下の通りです.

  • 1名でも使用可能
  • 普通車指定席6回分の指定権付き
  • 3日間で22,000円
  • 平日・GWも使用可能(6/30まで)
  • 7日前までの購入

「新幹線周遊カード」が実現した,一見非常にお得なきっぷに見えますが,我々は「新型コロナウイルス」と戦っていることを忘れてはなりません.

執筆日現在,大阪府を中心とした地域ではより感染しやすくなった「新型コロナウイルスの変異株」が蔓延しており,その勢いは止まらず,人工呼吸器などが適用される重症者も年齢層によらずに増え,大阪府では一度減らしていた重症用病床を逼迫させているほどです.東京都など都市部も同様であり,このような病気を蔓延させてはなりません.

実際には公共交通機関の利用が直ちに新型コロナウイルスの感染リスクをあげるという証拠はありません.ただし,実際に旅行をした場合,その道中や目的地ではおそらくは食事を行い,酒類を含む飲料を飲み,会話もするでしょう.これが感染の原因となるどころか,場合によっては全くの他人に感染させてしまうこともあります.

そのために我々は行動の自粛を行なっており,筆者も基本的にここ1年周防国を離れていません.しかし,このような自粛を続けるうちに,我々の収入は減り,(成長はするものの)加齢により身体が衰え,全ての人工物は老朽化していきます.行える行動は行う必要があります.

さらに申し上げると,昨今の気象状況を考えると,「7月第1週に全ての路線が廃線になる」「12月第3週に全ての列車が廃止となる」と思っていても考えすぎではありません.また,2021年に関しては7月以降は旅行シーズンではないと思います.

JR西日本においても,現状でGW期間中のきっぷが(「サンライズ」を除いて)ほとんど売れていないことからも窮状が伝わります.自粛一辺倒ではなく,「どのようにすればこの窮地から打開できるか」を,感染対策・経済・自分達の心理の各面から総合的に検討し,行動することが大切になってきます.

このきっぷを使うにあたり,「舞鶴・小浜線」は非常に重要です.現在「まん延防止措置」が適用される地域を一切通ることなく,山陰・北陸を通ることができます.あるいは追加料金がかかりますが,東海道新幹線「新大阪〜米原」を使用し,新大阪・京都駅でのホームを変えての乗り換えを防ぐ,という手もあります.