大島大橋の賠償と復旧について

...確かに,今回の事故は,海難事故としては物損事故であることには間違いありません.

大島大橋の事故に関して,船主責任制限法による賠償手続きが行われることが決定されました.周防大島町による発表はこちらです.

報道によれば,今回の事故による賠償の制限は約24億5,000万円と言われています.(計算根拠はこちら.当該船舶は約25,000トンで,SDRは国際通貨の一種で1SDR=約150円(変動あり)とお考えください.)

また,大島大橋の復旧費用は約30億円と見積もられていると報じられています.つまり,法律的には大島大橋の復旧費用すら完全には賠償されないということになります.

6/14までに裁判所に届けられた申請に基づき,船主責任制限法の範囲内で賠償されます.

今回の事故は人為的ミスによるところがあり,島民の中では大島大橋の通行制限で出勤できなかった方,給水時に圧迫骨折された方がいらっしゃいます.当然ですが,県や町は不服申し立てを行っていると報じられています.

また,大島大橋の復旧は進んでおり,3/7〜3/8には夜間通行止めが行われる予定です.

大島大橋は鉄道の撮影地として有名ですが,鉄道の撮影に適した場所の,水道管を守る柵に「工事関係者以外立入禁止」と貼り出しを確認しました.くれぐれも,水道管の上に三脚などを置かれませんよう,よろしくお願い申し上げます.水道管は,文字通り島民の生命線です.

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