広島市サッカー専用新スタジアム・建設予定地合意

現在,サンフレッチェ広島のホームスタジアムは「エディオンスタジアム」ですが,このスタジアムは陸上トラックがある上,市内中心部から離れた場所にあるため,試合が見づらい,ファンと選手との一体感が感じられにくい,試合終了後の道路・アストラムラインの混雑が激しいなどの問題があります.そこで,数年前から広島市にもサッカー専用スタジアムを建設する機運が高まり,近年のサンフレッチェの躍進(2012・2013・2015年のJ1リーグ優勝)もあり,建設地の検討が開始されした.

建設地の候補として,

  • 広島みなと公園
  • 旧広島市民球場跡地
  • 中央公園広場

が挙げられていましたが,広島みなと公園にはアクセスの,旧広島市民球場跡地はスペースの問題があり,この度,中央公園広場に建設することで合意したと発表されました.詳しくはこちらをご覧ください.また,サッカースタジアム計画全体に関してはこちらにまとめて発表されています.

完成は2023年ごろが予定されています.しかし,これまでの建設場所決定までの紆余曲折ぶり,全国的な大規模災害の多発,人手不足,東京オリンピック・パラリンピックの開催による土木建設業者の不足・工事の長期化を考えると,実際に着工・完成するまで予断を許しません.

なお,現在のエディオンスタジアムのアクセスでよく使用されるアストラムラインは,JR西広島駅までの延伸が決定しました.

新スタジアムが予定通り完成した場合,アストラムラインは沿線のサポーターの輸送で,現在とやや異なる重要な役割を持ちます.

いずれにしても広島市・広島県にとっては重要な問題であり,今後も注視していきたいです.

筆者は2015年の「Jリーグチャンピオンシップ」を現地で観戦しました.これを思い起こす感動を新スタジアムでも味わいたいものです.


※アストラムラインについてはこちら(金屋代鉄道)にも記事を書いています.合わせてご覧ください.