西日本豪雨・貨物列車の運行について

JR西日本 JR貨物

現在,西日本豪雨の影響により,山陽本線東福山〜新南陽の貨物列車は運休しています.その期間は10月ごろまでの約4ヶ月に及び,一部とは言えない多くの企業の活動に大きな影響を受けているまさに国難といえる状況ではありますが,ついに立ち上がる準備ができたようです.

JR貨物は,JR西日本に,貨物列車の迂回運転を要請しました.伯備線・山陰線・山口線を経由します.

運転はJR貨物の運転士が担当し,運転士養成・設備確認・ダイヤ調整を行い次第運行されるようです.ただし,伯備線復旧前には車両の試運転など,関連作業が行われたという,外部から参照可能なはっきりとした記録はありません.車両基地内や現地視察で対応されていたのではないかと推測されます.

山陰線での貨物列車の運行にはそれ相当の高いハードルがありました.JR貨物に第二種鉄道事業者の免許がないこと,近年の高速化・災害復旧・餘部大橋の架け替えにより山陰本線が重量のある列車の運行に耐えられなくなっているのではないのかという懸念(実際,「特別なトワイライトエクスプレス」「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」まで運行していませんでした.),牽引に使用する車両の老朽化(DD51,DE10)及び入線試験の手間(DF200,DD200).さまざまな懸念がありました.

なお,実際に山陰線経由の貨物列車が運行されるかどうかは予断を許しません.


この項の出典

また,同時に木次線が8/8ごろ全線復旧を目指すと発表されています.


金屋代鉄道でも,この迂回貨物列車をモチーフとした列車の準備を進めています.これも地域の鉄道史の一つです.良いことも悪いことも,可能であれば再現して皆様にお伝えしたいと考えています.

また,実際に運行された場合,時期・時間帯によっては見に行くことも検討しています.

よろしくお願いいたします.


参考:DD51の配置 出典:貨物ちゃんねる

後藤:1179,1186

宮原:1109,1183,1191,1192,1193

(1192は,伯備線復旧までの約1ヶ月間,不通区間に閉じ込められていました)

下関:1043

(SNSなどでは検査中との情報があります)

 

愛知:825,1028,1146,1156,1801,1802,1803,1804

(稼働が確認されているもののみ.定期運用があります)

高崎:842,888,895,897

(高崎は参考の参考程度でお願いします.)