3/31 三江線最終日

昔はそれなりに「葬式鉄」活動を行っていますが,最近ではあまり思い切った活動は行っておりません.しかし,近場かつ,「路線自体の運行が完全に終了する」のであれば話は別です.「最終列車に乗る・見届ける」ことをしようとは思いませんでしたが,さすがに三次駅まで行ってきました.

 

 

まずは広島市内での所用を行い,広島駅へ向かいます.

広島駅の時刻表にも,三江線が廃止される準備が整っています.

そして,芸備線の列車で三次駅を目指します.

乗ること2時間弱,三江線の線路が見えてきました.この線路の上を車両が走る時間も,この時点で10時間を切っています.

当然,乗車すべくかなりの方が駅にいたのですが,熟考の末,食料を購入した上で,三江線に乗車することにしました.この日は,ホームが下車エリアと乗車エリアに分かれており,折り返しの際には車両が移動していました.

当然,超満員です.ただし,いわゆる「罵声大会」などとは無縁の比較的落ち着いた雰囲気になっていました.以前のさよなら運転では少々ピリピリしていたものです.ひょっとすると年月の経過と経験が,雰囲気の感じ方を変えていたのかもしれません.

この列車は江津行きの最終列車ですが,乗り通す方々の他,地元の方々もそれなりに乗車されていました.

この写真ではわかりませんが,映っている広告の路線図には,三江線は含まれていません.未だになれません.

江の川の風景はもちろん,(数百年単位では)変わることはありません.地元の方々も各駅で「住民は,大歓迎ですぞ」のごとく歓迎されていました.

しかし,運行状況を調べると「大幅に遅れている」「積み残しがある」などの情報があります.今回は交通手段が限られるため,列車どころか,代わりの交通手段も利用できない状態になってしまっては元も子もありません.(そして,今回私はこれに関する対策は立てていませんでした.)

そこで,口羽駅で折り返すことにしました.

もちろん,乗り換えた列車も超満員です.乗ること1時間,尾関山公園の夜桜が見えてきました.

三次駅到着後はすぐに広島駅方面にもどり,やはり三江線に関する情報収集をしていました.結果的にほぼ予定通りの運行が出来ていること,宇都井駅ではライトアップの他に,三次行き最終列車に合わせて花火が打ち上げられた,(当日の列車運行情報サイトによると)江津行き最終列車がイノシシとぶつかった,浜原止まりの列車が直ちに,3/31中に回送されるなどの情報がありました.

三江線におかれましては,これまで誠に有難うございました.

しかし,私も本来であれば,2013年の水害以前に三江線を利用すべきだったと後悔しています.この水害では文字通り廃線されるのでは考えていましたが,復旧されました.

このまま次の台風・水害などで被害を受けて,それを復旧しない形の廃線方法(具体例:高千穂鉄道など)もあったと思います.しかし,それでは地元で本当に必要な方の交通手段を突然奪うことにつながります.バスを絡めて事実上増発するなどの施策も取られました.これらの施策を通した上での今回の廃線劇ですので,「ありがとう」と申し上げる他ありません.

 

折をみて元沿線を訪れる,「あめつち」を利用するなど,三江線をしのぶ活動を行いたいものです.そして,まずは木次線・芸備線・姫新線・美祢線・因美線など,比較的利用の少ない路線を積極的に利用していくたいと思います.

(今回三江線を廃止したため,これらの路線が実際に廃止されるこ可能性は少し低くなりました.)

なお,今後路線廃線が見込まれる路線として,

(JR北海道・東日本管内で,正式に決定していないものを除くと)

・石勝線 新夕張〜夕張

・吉備線(LRT化の構想があり,地元で協議が始まります)

・日田彦山線 添田〜夜明(「鉄道を再設する」以外の復旧方法が議論されています)

があげられます.

 

三江線最終日の動画を後日Youtubeにアップします.

 


・・・さて,このページをくまなく読んでみると,かなり気になる情報が含まれています.手元に青春18きっぷが1回分残っていました.となると,行うことは一つしかありません.

これに関しては別記事で後日紹介いたします.

4/6追記:こちら

 

一部記事を編集しました